鳥取県に旅行に行くときに一番に思いつく観光地は、やはり鳥取砂丘ではないでしょうか。
しかし、鳥取には他にも伝説がたくさんあると言われているパワースポットがあります。
そこは、栗島神社と呼ばれる神社で、畑の中にポツンと一つの森のように存在しています。
まるで、ジブリ映画に出てきそうなほどの神秘を感じさせます。
今回では、そんな栗島神社と八百比丘(はっぴゃくびく)の伝説についてご紹介します。
□米子市のパワースポットの1つである栗島神社とはどのような場所?
栗島神社は鳥取県の西部、米子市に位置する神社です。
どうしてこの神社がパワースポットと呼ばれているのか解説します。
突然ですが皆さん、伊勢神宮と出雲大社はご存じでしょうか。
少彦名大神と天照大御神を祀る神社として、とても有名な場所です。
実は、栗島神社は187段の階段を上った先に、この二つの神社の両方に向いたお宮があるのです。
本殿側には出雲大社に向いたお宮があり、反対側には伊勢神宮の方向を向いたお宮があります。
つまり、栗島神社は日本でとても有名な神様2人に一度に会えるのです。
さらに、187段の階段を登りきる前に、右手に進むと「お岩さん」と呼ばれる祠(ほこら)があります。
祠とは、神を祀る小規模な殿舎です。
ここは、少彦名命が栗島で最初に到着した場所と言われる聖地で、難病苦難の神として、お参りされています。
□米子市の栗島神社にある伝説とは?
パワースポットとして知られる栗島神社には、実は伝説があります。
栗島神社の裏側あたりに栗島の洞窟があり、そこは「静の岩屋」と呼ばれています。
昔、周辺の漁師の集まりで珍しい料理が出されましたが、漁師はみな、気味悪がって食べようとしませんでした。
最後には一人の漁師が持ち帰ったのですが、その料理は何も知らない18歳の女の子が食べてしまいました。
実は、その料理は人魚の肉で、いつまでたっても寿命が来ないと言われているものでした。
少女はその後、18歳のまま変わらないことを悲しみ、尼さんとなって栗島の洞窟で何も口にすることなく、寿命が尽きるのを待っていました。
そして、その時が来たのが800歳であったことから、今では八百比丘の伝説として伝えられています。
□まとめ
今回は、栗島神社の魅力と神社にまつわる伝説についてご紹介しました。
ひっそりとある神社ですが、自然にあふれ、神様に見守られているように感じる神社です。
栗島の洞窟は現在立ち入り禁止ですが、ぜひ参拝した際には前まで訪れてみてください。