米子市の特産品である淀江傘とは?歴史や製造工程を知れる場所をご紹介します!

全国平均で雨の日は1年に約50日あり、週に1日雨の日があるという計算になります。
この数を多いと取るか少ないと取るかは人それぞれですが、梅雨の時期は毎日傘を持ち歩くとすると傘の持ち歩く回数はもっと多いかもしれません。
たくさん持ち歩くのであれば自分のお気に入りの傘を使い、雨の日の気分をあげていきましょう。
今回は、米子市の特産品である淀江傘についてご紹介します。

□米子市の特産品である淀江傘とは?

淀江傘は、今から約200年前の1821年に倉吉屋周蔵が傘屋を開いたことが始まりです。

淀江は元々良質な真竹の産地であり、傘に適した節と節の間が長い真竹が豊富にありました。
鳥取県青谷町から傘紙である因州和紙も入手できる好立地でもあり、近くの海岸の広い砂浜で1万本以上の和傘を一度に干せたそうです。

これらの条件が合わさったことで淀江は大正時代には、年間17万本も生産する和傘の一大産地となりました。

最盛期には京都、岐阜、金沢と並ぶ「和傘の四大産地」として名を馳せた淀江でしたが、時代の流れで安くて軽い洋傘が出回ったため、淀江傘の歴史は静かに終わりました。
しかし、「伝統文化を絶やしてはならない」と地元の有志が立ち上がり、淀江傘伝承の会が発足し、現在に至ります。

骨太で長持ちすることが淀江傘の特徴です。
山陰の雨や風、雪などの厳しい自然に耐える強度が必要なため骨太になっています。
骨の数も多く頑丈な造りであり、小骨の部分は色とりどりの絹糸で装飾しているため、雨の日が楽しく明るくなること間違い無しです。

□淀江傘についてより詳しく知るなら和傘伝承館がおすすめ!

和傘伝承館では、繊細な和傘の製造工程を見学し、淀江に伝わる和傘の伝統文化について知れるだけでなく、傘の展示や販売、傘づくりを体験できます。

野点傘、番傘、蛇の目傘、踊り傘、ランプスタンドなどの種類が豊富なため、きっとお気に入りを見つけられるはずです。
予約必須でランプスタンドの胴張り(紙張り)の体験もできます。

和風のインテリアとして部屋のアクセントになり、伝統文化に触れる貴重な体験にもなるのでお子様だけでなく大人にもおすすめです。

□まとめ

今回は、米子市の特産品である淀江傘について歴史と和傘伝承館をご紹介しました。
傘の種類はたくさんありますが、街中で淀江傘を使っている方はそう多くはないはずです。
自分の個性も出しつつ、伝統文化を布教できる淀江傘を雨の日の味方にしましょう。
そして、米子市を訪れる際は、ぜひ当社のかに飯もご賞味ください。
きっと最高な旅になること間違いなしです。